福島第一原子力発電所の汚染水をめぐる問題〜「希釈して海洋に放出する」「蒸発させて大気に放出する(水蒸気放出)」「併用」の3案議論〜

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海洋へ・大気へ・併用も…原発処理水「放出」で3案議論

福島第一原子力発電所の汚染水をめぐる問題について、有識者会議の報告書案が公表されました。今回公表された内容によると、実現可能な放出方法として「希釈して海洋に放出する」「蒸発させて大気に放出する(水蒸気放出)」「併用」の3案が示されているようです。これを見ても分かるように放出ありきの議論になっているようです。

現在、汚染水は1日約170トン増えている状況にあるようで、その処分方法をめぐって議論が交わされてきました。報告書案によると、開始時期や年間の処分量によって処分期間は変わるが、最短でも10年前後はかかることになるようです。

海洋放出については、漁業関係者などからの反発もあったと思いますが、日本が海洋放出を行うことについて諸外国はどのような反応をしているのか気になるところです。

さらに、地元を中心に農水産物が売れなくなる懸念などもあることから、汚染水の処理については慎重になるべきですが、反対の方々の意見はどのくらい尊重されるのでしょうか?風評被害との声もありますが、実害があるのであればそれは風評ではありません。

トリチウムなど含む水処分 基準以下に薄め 海か大気中に放出案

汚染水について、有識者でつくる国の小委員会は基準以下に薄め、海か大気中に放出する案を中心に議論を進めることを提言する素案を示していますが、やはり風評被害を懸念する地元からは強い反発が予想されているようです。

国の小委員会では基準以下に薄めるとしていますが、基準とはどのようなものなのでしょうか?その基準が安全だと証明されているのでしょうか?健康に影響を与える可能性がある問題なだけにそうした細かい所に注目してしまいます。

風評被害はどの処分案でも起こるという見方をされており、正確な測定や丁寧な情報発信など対策の方向性をまとめているようですが、具体策までは示していないようです。重大な問題なだけに具体策を含めた議論が必要なように思います。

経済産業省は今後、報告書をまとめる予定で、その後、地元福島を中心に幅広く意見を聞く場を設ける方針を示しているようですが、最終的には政府が決定することになります。近年頻繁に起こっている強行採決のような状況にならないか不安です。

汚染水の処理、海洋放出か大気放出 根拠は結局「前例」

社会的影響をめぐる部分について、委員からは「海洋放出は、社会的な影響が極めて大きいとはっきり書くべきではないか」などの声が出ているようですが、この部分に関してはそのとおりではないでしょうか?重要な部分なので、包み隠さずにしっかりと明記してほしいと思います。

今回の決定において根拠とされているのは前例のようです。海洋は国内の原発や再処理工場の数字、大気は米スリーマイル島原発事故の例を引用しているとのことです。このことから、処分量や濃度も「前例と同程度の範囲内にすれば風評への影響が抑えられる」としているようですが、こうした根拠にどれだけの信ぴょう性があるのかは不明なように思います。

医師・西尾正道氏「原発汚染水の海洋放出は人類への緩慢な殺人行為」

貯蔵の限界に迫っている汚染水について、国としては、費用面からも一番安価な海洋放出を選択したいのだと考えられます。しかし、廃炉が決まった福島第2原発の敷地は広大に空いているようなので、そちらに大きなタンクを造り貯蔵するという選択肢もあるようです。

自然界にも放射性物質はあるから放出は安全だという声もありますが、この点については、自然界の放射性物質はもともとはごく微量であり、ほとんどが核実験や原発稼働によって自然界が汚染されて急増したものであるとのことです。

自然界の汚染により、放射性物質であるトリチウムは、1950年の約1000倍の濃度になっているようです。こうした視点から見ると、自然界にもあるから安全だという声がいかにふざけたものかが分かります。

トリチウムはベータ線を出してヘリウムに変化しますが、水素としての体内動態を取るようです。細胞内の核の中にも水素として入り放射線を出すので、低濃度でも人間のリンパ球に染色体異常を起こすという報告もあるようです。

トリチウムによる内部被曝は、取り込まれた放射性物質の周囲の細胞だけを被曝させるようです。トリチウムのベータ線は体内で約10マイクロメートル(0.01ミリ)の距離しか届かないようですが、トリチウムは水素として細胞に取り込まれるため、それにより内部被曝が発生するようです。

そして、体内の有機物と結合することで有機結合型トリチウムになり、排泄が遅くなり、体内に長くとどまります。DNAの中にも入り込むので(遺伝情報を持つDNAを構成している塩基の化学構造式の中にも水素として取り込まれる)、最終的にベータ線を出してヘリウムに変われば塩基の化学構造式を変化させることになるので、健康被害に繋がることになるようです。

さらに、遺伝情報を持つDNAの二重らせん構造は4つの塩基で構成されていますが、この二重らせん構造は水素結合力でつながっているので、水素として取り込まれたトリチウムがヘリウムに変われば水素結合力も失われることになります。こうした指摘から、トリチウムがDNAに影響を与えることが分かりますが、その影響がどの程度のものなのか、考えるだけで恐ろしいです。

汚染水が海洋放出された場合、トリチウムは食物連鎖で次々に生物濃縮するので、人類の内部被爆は相当なものになる可能性もあるようです。トリチウムの海洋放出について、私たちはもっと危機感を持って考えるべきなのかもしれません。

「全世界の人類に健康被害をもたらす」西尾正道氏がトリチウム海洋放出の危険性を警告!




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